困った事ほど助かる道(6

 

 会長様におっしゃっていただいたとおり、平年作のご守護をいただきました。おっしゃるとおりのご守護をいただいた。

そのときに、お母さんが、「先生、申し訳ございませんでした。大変だから、せめて苗を植えるとき、米を採り入れるときに、息子を帰してもらって手伝ってもらいたい。そう思って教会へまいりました。途中から喘息が出て、止まらなくなりました。誠に申し訳ございませんでした。もう会長様が、ああご苦労さん、もう帰っていいよとおっしゃるまでは、今後、絶対そういうことを申しません。心に使いません」とお詫びしてくださったんですね。その後、喘息で苦しむことはありませんでした。

そうしましたところが、こうして九頭竜川の大河が氾濫をして、まあ、とにかく田んぼが全滅になった。それが、平年作のご守護をいただいた。よそは一粒の米もその年は採れなかった。こういうご守護をいただきました。

本当のお話でございます。会長様は、お約束したことは必ず守ってお返しをくださいますね。

 

こうして十年おいていただいて、親も歳をとってまいりまして、妹たちは結婚適齢期になった。嫁にやらなければならない時期がまいりまして、お教会を出させていただいて故郷に戻りまして、そうしてご縁をいただいて、化粧品の販売員として、しばらく名古屋で働いておりましたが、故郷に帰りまして、やがて気がついたときには、北陸三県の総代理店になることができました。また後には、ライオンズクラブの会長までさせていただくような立場に、神様がしてくださいました。

本来なら、お道がなかったら、大変な通り方をして通る人間でございますけれども、そうした人間でも、お道を聞かせていただいて、真剣に神様を重んじて、会長様を尊敬して通ったら、必ず高いところに上がることができるんですねえ。普通なら、そういう前歴のある者が、ライオンズクラブの会長になるなんてことはできません。五役を務めたときに、会長というお話もありますが、「まだダメ。あなた、まだ早いよ。もう四、五年はいけませんよ。高いところ上がったら危ないよ。まだまだお世話役で、苦労させてもらいなさい」と言って私は止めたくらいです。でも後に、五役まで上げていただいて、社会の方と肩を並べて通らせていただくことができました。

そうしてこの傾いたような家に、神様にお入りいただいたでしょう。親孝行のつもりでね、自分の事務所は、福井市内に鉄筋コンクリート4階建てのビルを建てまして、お仕事は事務所を持っておりますが、自宅は生まれた所に建てさせていただくことになりました。

出来上がって新築の日に、千度悪口を言っていたお隣の方が夜逃げをした。「今にあそこの家はね、夜逃げするよ」「天理教にのぼせあがって、家中でやっている。今に夜逃げするよ」と笑っていたお隣の方が、自分たちが商売に失敗して、片方は、お道をさせていただいている者は、新築の家に入らせてもらう。片方は、夜逃げをいたしました。どうです、お道は素晴らしいでしょう。

このお道のお話を聞かせていただいたら、神様を重んじて、会長様を尊敬して、しっかりお通りになることが大切です。天理教やっているから、いい加減なことしていいということじゃない、いけません。いかんということは、たとえ殺されるといってもやっちゃいけない。嫌なことでも、会長様神様が喜んでくださるということは、させていただかにゃあいけませんね。それが助かっていく元、因縁を消して助かっていく元です。

そういうことで、理を立てて、いちばん困らせた母親に親孝行させてもらう。私は、そのお母さんがもう余命幾ばくもないという時にまいりまして、夜中じゅう、いろいろのお道のお話をさせていただいた。「先生、お道をやらせていただいて良かったです。私は今なんにも言うことはございません。いちばん困らせられた息子に、いちばん今親孝行をしてもらっています。ありがたいです」という言葉。今も私はこの心の中に残っております。素晴らしい言葉ではありませんか。お道をさせていただいて、ありがたいです。こうしてね、100歳近くなってお出直しを、本当に眠るように出直しをされましたねえ。

 

ですから皆さんね、このおたすけは長くかかっております。お教会に、おいていただいている時のおたすけでございますけれども、どんな難しいおたすけでも、必ずお道の心が定まったら神様は助けてくださるという、私はこのおたすけで確信を持たせていただいております。

一時間や二時間で終わるお話ではございませんが、簡単にね、門目、門目をお話申し上げたわけでございますけれども、私も若い時代に、こんなおたすけはもう二度とできないと思う、命がけのおたすけでしたね。

本当に初代の会長様が、「お前さんがやがて成人をして、おたすけをするときには、前生の因縁の場所、因縁の人間におたすけをする。おたすけじゃないよ。前生は、すまんことをいたしましたね。すいませんでしたと、おたすけじゃない、お詫びに行くんだよ」という。よく、「嘘だと思ったら、忘れないように帳面に書いてしまっとけ」と会長様がおっしゃってくださいましたが、本当に前生の自分の姿を、このおたすけで、私は承知をさせていただいた次第でございます。

「笑った者が、笑われるよ」とおっしゃった。「お道をやっている者を笑った者が、因縁どおりのことを喋っているんだから、笑われるよ」とおっしゃいましたけれども、片方は、傾いたようなボロ家に住んでいて、お道を聞かせていただいて、ご守護をいただいて立派な新築したお家に入った。片方は、夜逃げをいたしました。これを見せていただいても、初代の会長様のおっしゃたことは、一分一厘の狂いがないということを、よくよく承知をさせていただきました。

 

私はこうしたおたすけさせていただいたお話をさせていただくごとに、ああ初代の会長様が素晴らしいとおっしゃった、「素晴らしいこの神様のお話を、日本国中、世界の隅から隅に、一人でも多くの方に聞いてもらいたい」とおっしゃったその想いを、私は今やっとここで、万分の一でございますけれども、こうした形をもって勤めさせていただくことができたということは、きっと初代の会長様は、必ず喜んでいてくださると、信じて通らせていただいている次第でございます。

 

(6)以上

 

 

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